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幸せ(S)に(N)なりたい(N)ブログ(B)

人間関係の迷宮を彷徨う

1人とは寂しいものです。

何か適当な理由をつけて自分は幸せだと思い込もうとしたり、他人にアピールしたりしますが、結局、1人で生きていくというのは苦痛です。

「1人の時間が一番好きだし」

「1人のほうが気楽だし」

確かにそれは嘘ではない。時には1人の時間も必要でしょう。

でも1人の時間しかないというのはそれとは全く別の話です。

人間は社会性のある生き物として進化してきましたから、1人で居て正常に機能するようには設計されていない。

誰かと関わっていないと孤独感が募っていき、それは不幸という感情、つまりエラーとなって現れます。

幸せに生きたいと考えるのなら、一人でいるという選択肢はないんですよ恐らく。

 

孤独感を紛らわす方法もいくらかあるようです。今の時代は。

例えばテレビ。

理性ではもちろん画面の中の人物が本物の人間じゃないとみんな分かっているのですが、本能では「私には友達がいる」と誤認してくれるそうです。

また、AIの発達で今はAIフレンドなんてのもあります。昔シーマンとかピカチュウ元気でちゅう(でしたっけ)みたいな、話しかけると反応をしてくれるゲームみたいなのがありましたよね。

あの時代は結局決まったセリフを言うだけで、知性のある何かと会話している感じは全くしませんでしたが、今のAIは割とその辺うまくやってくれます。

今後AIの技術が発達していけば真の絆を感じさせてくれるAIフレンドも誕生するかもしれません。

 

ただこれらは結局その場しのぎというか対症療法でしかない。

「テレビつけてりゃ幸せじゃい!」とか「AIが友達になってくれた!」と思えりゃいいですがね。

「どうせ全部嘘物やん。」「虚無だ。」となってしまう。

根本的な解決はやはり生身の人間を相手にしないとできない。

 

であれば結局人とたくさん関わっていきましょうということなですが、ここで問題となってくるのが、適切な人間関係を築けるかということですね。

それができない人にとっては人間関係はむしろ不幸の種にもなりえます。

人間関係が人の幸福に最も寄与するという考え方はもう多分揺るがないと思うのですが、それは「いい人間関係」だった場合の話です。

良い関係を作るには、適切なコミュニケーションが必須ですので、つまりコミュニケーション能力こそが幸福に生きるための最重要スキルなわけです。

 

コミュ力をつけて、良い人間関係を作りましょう。ということですが「誰と?」というのが目下課題として出てきます。まあ誰でもいいんですよ。いい関係が築けて、それが自分のアイデンティティや価値観にいい影響を及ぼし、幸福という状態をもたらしてくれるなら。自分にとっていい関係を見つけそれを築くのが最良です。

でもまあ個人的には一番手っ取り早いのは「結婚」かなと思います。

 

信頼し合うとか、尊敬しあうとか、補い合うとか、協力し合うとか。

どの人間関係でも満たせることはまああるでしょう。

一方で、家族という共同体を作らなければ満たせないものもある。

生きがいとか、同じ共同体という意識とかそういう強固なアイデンティティになりうるものです。

友人や仕事仲間でも作ることは可能かもしれませんが難易度は家族より高いように感じます。

一般的には友人や仕事仲間と、子育てはできませんし、肌と肌を寄せ合うような親密な関係にはなれません。

良質かつ親密な関係を最も手軽に得る手段としては「結婚」が最もポテンシャルを秘めている。

 

近年は「独身が幸せだぞ」とか、プロパガンダみたいにどこででも言われていますが、結局その根拠に持ち出されるあれやこれやは、「それってコミュ力の問題でしょ」で全て論破できちゃう気がします。結婚は昨今言われるほど悪いものではない。

 

もちろん、その人の特性によって、結婚よりも適した人間関係がある場合ももちろんある。結婚大正義とは言いません。あくまで個人的に、最も手っ取り早いのは結婚じゃないと思うだけです。