価値観を明らかにしておこうねという話があります。
そう言われるのは、価値観を明らかにすることに計り知れないメリットが存在するからです。
自分への理解が進むとか、
重要な選択を誤りにくくなるとか、
仕事選びがうまく行くとか
ストレスが減るとか、
多岐にわたりますね。
その中の一つに「価値観を明らかにすると、とにかくメンタルが強くなる。」というものがあります。
深ぼる前にちょっと価値観についておさらいしておきましょう。
価値観(かちかん、英: sense of values)とは、何に価値があると認めるかに関する考え方。価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となる ものの見方。ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断。
自分の行動の指針になるものなわけですね。
なぜこの「価値観」が明らかになるとメンタルが強くなるのでしょう。
それは自分が大事にしているものというのは、大抵の場合「自分で肯定できるもの」だからです。
ちょっと分かりにくいですね。
例えば、他人に厳しい人がいるとします。
人の行動は、意識していなくても必ず価値観に沿ったものになっているので、「他人に厳しくする」という行動はこの人の価値観に沿った行動です。
表面に見えている部分だけ見ると、「人を落ち込ませてしまう」とか「怒りの感情に支配されてしまう」とか、ネガティブな面が見えますよね。
これ、自分の価値観が分かっていないと、本人にもそういう風に見えてしまいます。
自分は他人に悪い影響を与えるし、感情のコントロールもできないと、くよくよ悩んでしまいます。
そういう捉え方をしていたら当然自分のことを肯定なんてできるはずもなく、メンタルは不安定になりますよね。
そこで価値観を深ぼってみましょう。
するとそこには「教え子がこの先、絶対に苦労しないようにしてあげたい」「私が教えられることは、どんなことがあっても全て教え切りたい」みたいなものが見えてくるわけです。
この部分が把握できている人は、例えネガティブな面が表面に見えていたとしても、悩みません。自分の価値観に沿ったその行動を肯定できるんですね。
「指導の仕方に改善の余地はあるにしても、私のやっていることは教え子のために必ずなる。間違いではない」って思えるわけです。
大抵の価値観は、このように自分で肯定できるものになっています。
自分の価値観を「人を傷つける」とか「感情を暴走させる」とかに設定してる人はいないですよね。
ほとんどの価値観は、人のためになりたいとか、家族を大事にしたいとか、成長したいとか、価値を作り出したいとか、そういう肯定に足るものです。
だから価値観を把握してるだけで、自分の行動や選択に対して例えネガティブな現象が起こっていたとしてもくよくよ悩まなくなる。
メンタルが弱い人ってのは大抵、このくよくよ悩むというのをやりがちです。というか殆どそれが原因で病みます。反芻とか、自責みたいな。
価値観が判明していればそういうのをやらなくなる。
というか、全ての自分の行動を肯定することができるようになる訳です。
だからメンタルが強くなる。
価値観は絶対に明らかにしておいた方がいい。
また今度、価値観を明らかにする方法については書きます。