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心への考察から科学とスピリチュアルの交差点に行きついた

自分と地続きな情報だけが信じられる情報です。

例えば「コーヒーを飲むと眠気が覚める」という情報があったとします。

それを人から聞いただけでは地続きとは言えません。

自分で飲んでみて、実際に眠気が覚めたと実感できたときようやく地続きと言えます。

科学とは、誰かがどうやら地続きらしいことを証明してくれた事柄のことです。

きちんと自分で検証していけばちゃんとその情報の元まで歩いていける。

それが科学の性質です。

でも、自分で検証しなければ、科学も地続きでない情報と区別がつきません。

地続きでない情報とは、例えば魔法のようにこの世の誰も地続きらしいと証明できていない事象のことです。デマとかもその類ですね。

科学も検証しなければそれらと大差がなくなる。

魔法と科学が同じように見えるという事がよく言われますが、それは科学という島への地続きとなる道を知らない場合のみで、その道を知っている人からすれば科学は決して魔法と同じではありません。

でも多くの人は道を知りませんから、科学による現象がどうしてそうなっているか分かりません。

なぜAIが人間のように考えて答えを出してくれるのか、その答えを知っている人はごくわずかなはずです。

間違いなく人類が作り上げたのだから掘れば皆ちゃんとわかるはずなんですが、ほとんどの人はそんなこと分からない。

だから科学は魔法みたいなのです。

 

コンピューターは、トランジスタというものに電気が通っている時を1、通ってないときを0と認識します。

膨大な数のトランジスタをもって、たくさんの0と1を組み合わせることでコンピューターはあらゆることを実現させています。

なんでも答えてくれるAIも、メールの送信も、動画編集も、インターネットも何もかも。

こうした魔法のような技術は、突き詰めれば全部0と1の組み合わせという至って単純な要素で構成されています。

まあ、そう聞いても不思議なんですけどね。なんで0と1の組み合わせでAIが機能すんねんって。

 

この機構と似たものを私たちは備えています。脳です。

私たちの脳は、ニューロンという神経に電気が通る状態と通らない状態を組み合わせて機能していると言われています。

これはコンピューターの動く仕組みと同じ仕組みと言えます。

人間の脳の働きは突き詰めればニューロンの通電という極めて単純な要素に分解される。

でも我々はそれを普段認識していません。

一つ一つは単純なニューロンでも、1000億以上組み合わさればその複雑さは人が一度に理解できる領域を超えます。

コンピューターと同じように脳が実現するあらゆる機能も魔法に見えるのです。

なぜ人は考えることができるのか、物を覚えることができるのか、会話できるのか、動けと思うとなぜ手は動くのかとか。

中でも不思議な脳の機能として「心」というものがあります。

抽象的な概念ですが、これも実はニューロンの複雑な組み合わせによる産物で、複雑すぎて理解できないだけであり、分解すればニューロンのオンオフという極めて単純なものに行きつくと、そういう説もあるのです。面白い。

 

心というものが本当に単純なニューロンの組み合わせによるものかは、わかりません。実際、人知を超えたもっと他の要因があるかもしれない。魂とか霊とか、今はスピリチュアルとされている領域のことが科学の領域に含まれるようなことがあれば明らかになるでしょう。

実際、脳のニューロンの数と同じ1000億のトランジスタを搭載したコンピュータというのはすでに存在しているらしく、それだけの複雑なコンピューターをもってしても心を持っているとはやはり言えないのが現状です。

心は複雑な働きによって構成されているが、分解すれば単純なニューロンのオンオフに行きつくという説は、大方はあってそうな気がするんですけどね。

まだ材料が足りないみたいです。

なにが足りないのやら。誰か早く地続きの道を見つけてくれないかな。