価値観には階層があります。
つまり上位の価値観と下位の価値観があるということです。
「Aの価値観が大事だと思っているのは、Bの価値観を満たしたいためだな」
「そのBはCを満たすために大事だと思っているな」
という感じです。
ここでいうBはAより上位の価値観で、CはBより上位の価値観です。
C>B>Aという感じですね。
これを考えていくことで、最も上位の価値観が明らかになるというわけです。
例えば以下の価値観が重要な価値観だと判明したとします。
平安:自分の内面の平和を維持する
単婚:唯一の愛し合える相手を見つける
魅力:身体的な魅力を保つ
これらを上記の図式で書けるように並び替えてみてください。
なぜ魅力が大事なのだろうか。
それは、短婚が欲しいからだな。
でもその短婚も、平安が欲しいからだ。
そう感じたとすれば、平安>短婚>魅力と表すことができ、平安が最も上位の価値観として判明します。
「心の平穏を保つために、最高のパートナーの存在が欠かせないと思っていて、それを手に入れる手段として美しくありたいと思っている。」こういう状況ですね。
この順番は人によって異なります。
魅力>平安。みたいなこともあるということです。
「美しくあるために、ストレスを受けたくないので内面の平和が必須だ」みたいな。
これが明らかになると、自分のすべきことが見えてきます。
平安>短婚>魅力
の場合について考えてみましょう。
例えば魅力の段階を満たせていないとすれば、
「まだ十分に魅力がないから魅力の部分を満たそう。美容やファッションの追求が今やるべきことだ」
魅力がもう十分に満たせているとすれば、短婚を満たすための行動に出る必要があります。交友関係を広げてみたり、過去の友人達をさかのぼってみたりといった感じですね。
また、全ては平安のためであるならば、短婚以外にそれを満たす価値観がないか考えることもできます。
「友情」を満たすことも平安につながるなとか、「健康」を満たすこともでもいいなとか。
そうすると、短婚は別に必須の価値観ではなくなるかもしれませんし、そうなると、魅力も重要じゃないかもと思えたりします。
価値観の階層がわかると、優先すべき価値観が明確になる。
そして、実は手放せそうな価値観や、他の重要な価値観に気付けたりするんですね。
あれもしたい、これもしたいではなく、その根幹にあるもっとも重要な価値観を見つけると、いろいろなことがシンプルに見えてきます。