今回は可変要素二つ目「筋トレ」についてです。ではどうぞ。
②筋トレ
筋トレとは、筋肉をつけることですが、むやみに筋肉をつけても美しくはなりません。
ただ筋肉をつけて到達するのはマッチョであり、美しさではない。
別にマッチョを否定しているわけではありません。
マッチョもすごいです。
マッチョになるには食事と運動の徹底管理とその継続という、相当な努力が必要ですから。
それはそれで尊敬に値します。
でも、それとここで定義する万人に刺さる「美しさ」は別物だと理解しておいて下さい。
というわけで筋トレによる美しさへのアプローチについて、解説します。
人が美しいと思う要素は4つあると言いました。
それらを満たせるように筋肉をつけないといけないわけです。
4つとは、即ち、
- 顔がいい
- スタイルがいい
- 若い
- 中性的である
です。
筋トレをすることで最も満たせるのが「スタイルがいい」という要素になります。
筋トレでなぜスタイルが良く見えるかといえば、肩幅が広くなるからです。
肩幅が広がると、顔が小さく見えます。
顔が小さく見えれば、スタイルが良く見えます。
正面から見たときは肩の広さが顔の大きさと比較されますがですが、横から見たときは、胸の厚さが比較されます。
美しくなる筋トレで鍛えるのはこの肩と胸の二カ所だけでいい。
後は体の細さを失わない程度に鍛えれば大丈夫ですが、肩と胸をつけて行く過程で他の部位も多少は付きますので特別鍛える必要もないです。
肩と胸だけ多めについた細マッチョくらいに考えておいてください。
なぜ細さを維持する必要があるかというと、それは、「中性的である」を維持するためです。
ガタイの良さは男性性の象徴です。今はこの男性性は受けません。
スタイル補正として肩と胸、それ以外は細さを保つ。
それが鉄則です。
腹筋は?必要じゃない?と思う人もいると思います。
確かに脱いだ時に腹筋があると映えますので、好みで鍛えてみてください。
ただ、おそらく腹筋は痩せれば勝手に浮き出ますので特段鍛える必要もないでしょう。
スタイルの良さには貢献しないという点で本稿では肩と胸のみを推奨しています。
この「スタイルがよく見えればいい」という理屈でいうと実は筋トレをしなくてもいい人がいます。
それは生まれ持った骨格が「肩幅が広く」かつ「小顔」である人です。
つまり骨格強者です。
こういう人はむしろ「筋トレしないほうがいい」まであります。
華奢な中性的な肉体のままで筋トレせずとも、小顔を実現できるそのスタイルは、後天的には得られない希少価値の高い要素です。
今後この「筋トレで顔を小さく見せる」という考え方が浸透すれば、やがて筋肉による疑似的な顔の小ささの価値は低くなり、「華奢なのに顔が小さい」そういう人だけが本物の美しい人として評価を受けるようになことでしょう。
ただ、そうなったとしても、筋トレで美しくなるのは確かなので、顔が大きい人は筋トレせざるを得ません。
「中性的である」ことについて、前回も少し解説したが、本稿でも筋肉を絡めて少し触れておきます。
男らしさの観点でいえば、筋肉がついていたほうがいいと思うでしょう。
確かにその通りです。
でも男らしさは今そんなに重要ではない。
文明の発達とともに、美しさの基準は「中性的」になっていくものらしいからです。
そもそも、中性的な顔は美しさの要素「若さ」の象徴でもあります。
年を取ると勝手に性別の特徴が強くなっていくからです。
男は額が広がり、顔の縦に延び、多くのパーツが強くなるどの変化を起こします。
昔カワイイで売っていた俳優が、歳を重ねて崩壊している様子が散見されるのは老化に加えて、男性性が強くなるというのもその理由です。
これから先、この中性的な要素が好まれる状況はもっと進んでいくはずです。
今も、昔はあり得なかった男性性の薄い「塩顔」とかがイケメンとされるようになりました。
既に数人いますが、女性と見紛うほどきれいな顔をした俳優なんかも人気を博すようになってきています。
これからもっとその状況は極端になっていくでしょう。
なぜそうなるか。
答えとしては、文明が発達するとネオテニーを起こすからというものて挙げられます。
ネオテニーとはざっくりいうと、成熟しても幼体の要素が抜けきらないことです。
子供に性差は少ないです。つまり中性的。
ネオテニーの要素は、人間の文明が発展するにつれて強くなってきました。
なぜそうなるのかはっきりはしていませんが、安全な環境下でのコミュニケーションに特化したからという説もあります。
より進化した人類は、成長しても性差が少ない=中性的ということなのです。
中性的な顔は、より優秀な遺伝子の証明であるわけです。
動物にもネオテニーは見られます。
野生からの家畜化によってです。
狼と、その家畜化である犬を思い浮かべてもらえば分かり易いでしょう。
犬は狼に比べて表情や視線が分かり易く、警戒心を抱かせないようなかわいらしい顔になっている。
要は人間と共に生活するようになった動物(人間の文明の中に入ってきた動物)は、顔が幼年期の特徴を帯びてくるというわけです。
これは人とのコミュニケーションに有利になるようにおこる変化と言われています。
話しを戻します。
筋肉のつけすぎはおそらく美しさの点では、中性的要素を欠くためマイナスに働く。
筋肉は、脚も、腹も、腕も、全部要らない。
肩と胸をスタイルがよく見える最低限だけ付ければいい。
筋トレをするとモテるようになる。
昔からきっとそうでした。
でも、この要因は「筋肉がつくから」では恐らくありません。
一部筋肉が好きな女子もいます。
でもそれは恐らく特例の側です。
筋肉好きは思ったほど多くない。
多くの女子は、男性の体型に対して、
「デブでなければ良い」
「細マッチョくらいが丁度いい」
程度の認識です。
スイートスポットは細マッチョで、それ以上に筋肉をつけても、だんだん中心から離れていきます。
ではなぜ筋トレでモテるようになるのか。
顔が小さく見えるからです。
肩幅との相対的大きさの比較以外にも、顔回りの脂肪が落ちて小顔になるというのもあるでしょう。
他にも、体脂肪が減り、ボディラインを邪魔する脂肪がなくなる。
筋肉による美しいラインが出来上がる。
この辺が考えられます。
つまり、「筋肉がつくから」ではなく「スタイルがよくなるから」モテるようになるのです。
また筋肉の付け過ぎを推奨しない理由がもう一つあります。
それは「筋肉でも皮膚は伸びる」ということです。
よく、太っていた人が痩せました!みたいなテレビ番組がやってますよね。
彼らは全員すべからく、痩せても皮膚がダルンダルンになっています。
太っていたころに引き延ばされた皮膚が痩せたことによって余ってしまっているからです。
伸びきって弾力を失った皮膚は痩せても戻らず、垂れ下がります。
これは老化と変わらない。
筋トレで体重の増減をすると、皮膚が伸びます。
筋肉が落ちた時、それはダイエットした人と同じ状況になるということです。
若さを維持することも美しさの4要素の一つなので、やはり過度な筋トレは美しさの観点でいえば避けるべきなのです。
脂肪も筋肉もつけすぎず、体重は死ぬまで一定を保つこと。
無駄に増減させないことが美しさを保つには重要となってきます。