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外見の可変要素「④スキンケア(2.保湿)」

2.保湿

スキンケア、守り編。

第二に保湿だ。

保湿は、肌に油分を含んだ化粧品を塗ることで膜を張り、水分の蒸発を防ぐ行為だ。

もともとも人は皮脂を分泌することで保湿できるようにできているが、それが不十分な場合に行う必要がある。

紫外線対策と同様に保湿はもはやスキンケアの常識だろう。

ただ、なぜ保湿すべきなのかをもう一度考えてみたい。

日焼け止めを四六時中塗る必要がないように、保湿も万人に必要なものではないからだ。

なぜ保湿をしろと言われているかと言えば、それは肌が乾燥してしまうとダメージを受けやすくなるからだ。

十分な水分が肌から無くなるとバリア機能が脆弱になり、肌荒れを引き起こしやすくなる。

だが、世の中には乾燥しやすい人とそうでない人がいる。

皮脂の分泌量の違いや、皮膚の厚さの違いなどがその原因だ。

乾燥しない人にとって保湿は必要ない。

十分に油分なら、当然油分を加えても仕方がないがないからだ。

どういう人に保湿が必要なのか。

生まれつき皮膚が薄い人。皮脂の分泌量が少ない人。

この辺は保湿が必要な場合が多い。

が、要素としてはまだかなりある。

例えば一般的に、歳を取ると肌の水分量は減る。

加齢による体質の変化で、若いころは大丈夫だった人が、保湿が必要になってくる事は多い。

また、ホルモンバランスの変化。

思春期や、女性の月経、ほかにもストレスや生活習慣によってもホルモンバランスは変わってくる。

状況に応じて、自分はどの状態のときにどのくらい皮脂の分泌が変わるのかというのを経験の中から意識して探っていく必要がある。

肌の状態は本当に多くの要素が絡み合って成り立っており、千差万別だからだ。

インフルエンサーが「こうしたらいい」とよく言っているが、これはその人の個人的な経験、もしくは科学的データだったとしても人類全体の傾向、に過ぎない。

もちろん知識として、自分の肌の状態を判断するための材料としてはとても役に立つが、そのまま鵜呑みにして実践してもほとんどの場合効果はない。

自分で経験の中から蓄積し、探っていく必要がある。

また、季節も皮脂分泌の変化に影響する。

夏は冬の1.5倍皮脂が出ると言われている。

生まれつきの要素、後天的な体質の要素、環境の要素、あらゆる要素をかけ合わせて、自分の肌質は成り立っていると知っておこう。

 

一般に、過剰な保湿は肌荒れを引き起こす。

特にニキビだ。

過剰な油分が毛穴を塞ぎ、ニキビ菌が増殖。そして炎症を起こす。

皮膚がぶ厚い人はちょっと過剰に油分があるだけで毛穴が詰まりやすい。

そもそも皮脂の分泌量が多い人も毛穴つまりのリスクが高いためニキビができやすい。

一つの目安として、ニキビができるかどうかは保湿が過剰かどうかの判断材料になる。

 

また、逆に保湿が足りない場合もある。

乾燥しているとまず肌が突っ張る。

表皮がぼろぼろと粉を吹き始める。

こういった状態なら、保湿が必要ということだ。

 

混合肌という現象もある。つまり、皮脂は多いのに乾燥はするというものだ。

これは恐らく、実際の皮脂量は多くない。

皮脂量が多くて乾燥することは多分ないからだ。

こういう人は皮膚がぶ厚いため、微量の油でも毛穴がふさがり、ニキビができる。

ニキビができるのは皮脂が原因と巷では言われているから「自分は皮脂が多い」と感じる。

「乾燥するのに、ニキビができる」を「乾燥するのに、皮脂は多い」と誤認しているケースがほとんどのはず。

 

混合肌の解決には、「少量の油でも毛穴が詰まる」を解決しないといけない。

それには肌のターンオーバーを早めるというのが有効だ。

 

ターンオーバーとは、皮膚が作られていくサイクルのことだ。

これが滞りなく行われれば、毛穴が詰まる事は格段に減る。

 

それには、レチノールだ。

レチノールには肌のターンオーバーを早める効果がある。

これは若返りに等しい。

実際、レチノールはシミやシワが減るといわれている。

加齢でターンオーバーは遅くなる。それをレチノールは補ってくれる。

また、レチノールには皮脂分泌の抑制効果もある。

皮脂が多いことに悩む人にもありがたい。

このターンオーバーを早め、皮脂を抑制する効果は、ニキビのできるシステムに対して非常に効果的だ。

ニキビは過剰な皮脂で毛穴が詰まる事で引きおこるが、レチノールを塗れば皮脂は減るし、ターンオーバーの加速で毛穴も詰まりにくくなる。

そのため、レチノール(アダパレンなど)は皮膚科でも処方される。

 

次回はこのレチノールとそのほか、肌に有効な成分について詳しく話す。